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【整備情報】ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)

共用設備のリモート化・スマート化の整備情報

設備名 ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)(設備詳細ページ
設置部局・部署 工学研究科 技術部 合同計測分析班 極微量物質分析室
用途 揮発性の有機物・無機物の定性・定量分析
整備内容 スマート化:装置制御PC更新、オートサンプラー更新(CFC事業)
リモート化:VPNルータを介したリモート環境の整備(部署独自)
整備年度 令和3年度

リモート化・スマート化の概要

 当部署は11台の大型分析装置を共用設備として運用し、学内外に技術提供しています。これまではいずれの設備もネットワークに接続されずに運用されていましたが、コロナ禍の影響もあって遠隔地からの設備のリモート操作の利便性が設備管理者の間で認識されていました。そこで部署内で独自にVPNルータを介したリモート操作用のネットワークを構築し、一部の設備ではリモート操作に対応できるようになりましたが、装置制御PCのOSが古い設備はネットワークに接続できないという問題があり、今回のガスクロマトグラフ質量分析計もそのような設備の一つでした。
今回、CFC事業の設備リモート・スマート共用環境整備により、装置制御PCを最新の機種に更新し、リモート操作に対応できる環境を整えました。また、設備のオートサンプラーが古く自動分析できる試料数が少ないという制限がありましたが、CFC事業の同整備により、150試料まで扱える温度制御機能付きオートサンプラーを導入しました。

整備前

整備後

成果

 装置制御PCの更新で部署内のリモート化環境に接続できるようになり、設備の監視・操作・データ解析・利用者へのデータ送信がネットワークを通じて行え、USBメモリなどの外部デバイスを使ったデータの移動が不要となりました。さらに解析ソフトウェアも更新されて機能が充実し、これまで解析困難だった複雑な組成の試料の定性精度が上がり、定量分析の操作も簡便になったことに加え、詳細な分析レポートの出力も可能になりました。オートサンプラーは扱える試料の数が増え、また温度制御機能を備えることで熱により損失しやすい試料も安定して分析できるようになりました。
 現在は、他部局を含めて多くの研究室にご利用いただいております。揮発性試料の分析のご要望がありましたら、どうぞお問い合わせください。