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【整備情報】質量分析計へのHPLCおよびオートサンプラー追加

共用設備のリモート化・スマート化の整備情報

設備名飛行時間型質量分析計(ESI-MS)(設備詳細ページ
設置部局・部署生命科学研究科 共通機器室
用途揮発性の無機物の定性/定量分析
整備内容スマート化(オートサンプラーおよび高速液体クロマトグラフ(HPLC)導入(CFC事業))
整備年度令和5年度

スマート化の概要

 生命科学研究科プロジェクト総合研究棟共通機器室では、ライフサイエンス研究に不可欠な分析装置をコアファシリティ―統括センター(以下、CFC)登録の共有設備として学内外の研究者へ公開しています。
 CFC登録装置の一つである飛行時間型質量分析装置(ESI-MS)は、揮発性の無機物の定性および定量分析を行う使用頻度の高い装置ですが、サンプルのインジェクションからMSスペクトルの検出までの工程を手動で行わなくてはならず、時間と労力を要するという課題がありました。また、本装置にはクロマトグラフが付属されておらず、サンプルを分離することなく分析に用いていたため、サンプル内の複数の物質の定性や定量、さらには微量な物質の分析を行うことが難しい状況でした。
 この度、CFC事業のリモート・スマート共用環境整備によってオートサンプラーおよび高速液体クロマトグラフを導入したことから、分析にかかる利用者の省力化、そして、定性/定量分析能が向上しました。

スマート化以前
オートサンプラーおよびHPLC導入後

成果

 スマート化にむけた装置の導入以前は、サンプルのインジェクションからMSスペクトルの検出まで一連の操作はすべて利用者の手動で行っており、分析にかかる時間は一サンプルあたり10分程度を要していました。この度、オートサンプラーを設置したことにより、最大132サンプルの自動分析が可能となり、これまで分析にかかっていた時間と労力が軽減され、研究者の研究活動の時間創出に貢献しました。
 また、高速液体クロマトグラフを導入したことにより、これまで解析困難だった複雑な組成の試料の定性精度が上がり、定量分析の操作も簡便になりました。