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【整備情報】イオンビーム照射装置

共用設備のリモート化・スマート化の整備情報
設備名 イオンビーム照射装置(設備詳細ページ
設置部局・部署 サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター
整備内容 リモート化:イオンビーム照射装置のリモート化整備(CFC事業)
整備年度 令和3年度

リモート化の概要

 サイクロトロン・ラジオアイソトープセンターは、イオンを加速するサイクロトロンを用いた共同利用施設である。本事業では各照射室およびサイクロトロン操作室にネットワークカメラを設置し、遠隔で照射装置近辺の様子とサイクロトロンの操作画面を確認できるようにした。  サイクロトロン運転中は照射室が高放射線環境となり、これまで共同利用者は照射中のターゲットの様子を見ることができなかった。このため、照射終了後、放射線線量が十分下がった後に照射室に入室して確認する必要があり、待ち時間が発生して実験の遅延がしばしば発生した。本システムを導入することで、遠隔でターゲットの様子やサイクロトロンの運転の様子がわかるようになり、利用者の利便性を大きく向上するとともに、効率的な実験ができる環境となった。まだ試験運転中であるが、今後は本格的な運用を開始し、以下のようなサービスを提供する。
  • 共同利用者がネットワークを通して遠隔でサイクロトロンの操作画面を確認し、運転時間、照射イオンの種類、電流、エネルギーなどを知ることができる。これにより実験の進捗状況がわかり、状況によっては各種パラメータの変更を指示できる。
  • 共同利用者がネットワークを通して遠隔で照射中のターゲットの様子を確認し、イオン照射によるサンプルの破損、位置ずれなどの問題がないか調べることができる。
  • なにかしらの事故が照射室内で発生した場合に、管理者が照射室内の様子を遠隔で確認できる。
照射室
ネットワークカメラ
モニタリングの様子